世界遺産 中尊寺

九州の取引先の皆さんと、研修旅行を企画し、世界遺産に登録された岩手県平泉町の中尊寺に行ってきました。中尊寺と言えば、金色堂が有名で、平安時代に建造された建物が、今なお光輝き、そうした建物をすぐ近くで見ることができるのには感動しました。義経、弁慶などという御伽噺に出てくるような人物が、その場に、実在したというのにも深い感銘を受けました。
世界遺産に認定された日本有数の貴重な財産ですが、そんなお寺の中に当社の瓦を使っていただ建物があります。

中尊寺本堂庫裏

中尊寺本堂庫裏

 中尊寺の本堂の左手にある庫裏で今年、葺き替えに当社の瓦を使用していただきました。世界遺産ということで、多くの方が中尊寺を訪れることと思います。金色堂を見学された際には、目を向けていただくようにお願いします。

シンガポール展示会

 9月第三週、シンガポールの展示会場サンテックにて、建材の展示会がおこなわれ、三州瓦も出展いたしました。
 10年ほど前には三州瓦もシンガポールにたくさん出荷されていたとのことですが、現在は円高の影響や、近隣国であるマレーシアでの瓦の生産開始、ヨーロッパからの価格の安い瓦の流入により、日本からシンガポールへの瓦の輸出は激減しています。

2011年9月 サンテックシンガポール

2011年9月 サンテックシンガポール

 日本ではその間に平板瓦の生産が急伸してきました。平板瓦なら現地の瓦やヨーロッパの瓦に充分に競争できるものと思います。
 今後、シンガポールだけでなく、成長の著しいアジア諸国への三州瓦の輸出を増加するよう、頑張っていきたいと思います。
 シンガポールでは戸建て住宅や商業施設には、かなりの割合で粘土瓦が使われていました。ステータスシンボルとして、粘土瓦に対する評価は日本よりずっと高いようです。日本でも、粘土瓦の魅力を認めてもらえるように、微力ながら頑張っていきたいと思います。

マリーナベイサンズ

マリーナベイサンズ

 自分が心霊写真のように写りこんでいますが、写真は60階のビルからシンガポールの新名所であるマリーナベイサンズを写したものです。

第15回甍賞発表

 先日、粘土瓦屋根の設計コンクール、甍賞が発表になりました。
従来は隔年でおこなわれていましたが、今回からはトリエンナーレでの開催になりました。
 今回、金賞の慈眼山成願寺の屋根工事業者として当社を表彰していただきました。甍賞は物件を設計された設計士の方の功績に対し、表彰をおこなっているものですが、該当する物件の瓦の工事業者に対しても、表彰をしていただけます。当社は本来、製造業であるので、瓦を利用していただけるだけで、充分にありがたいのですが、名誉あるこの賞をいただけたことに、設計、工事の方を始め、関連された多くの方に感謝いたします。
 工事業としての表彰は始めてのことですが、毎回3~4件の入賞物件に当社の粘土瓦を採用していただいています。今回は、特に採用物件が多く、現在確認できているもので、入賞作品中6件の物件に当社の瓦を採用していただきました。大変、名誉に思うと共に関係された皆様に感謝いたします。
 今回の甍賞では、入賞作品14件の内、13件がいぶし瓦を採用していました。産地からのいぶし瓦の出荷は年々減少しており、粘土瓦の中ではマイナーな存在になってきていますが、今回の結果に、いぶし瓦の良さは、まだまだ多くの方に認めていただけるものだと、励まさました。いぶし瓦の良さをもっと多くの人に理解してもらえるように、製造に力を注いでいきたいと思います。

第15回甍賞入選作品集

第15回甍賞入選作品集

 また、今回から甍賞に学生部門が新設されました。施工物件ではなく、瓦を利用したアイデアのコンペで、今回は「都市における『瓦』を用いた新しい空間提案」という課題でした。大変、優秀な作品が数多く応募されたとこのとで、今後の瓦文化の発展に繋がることを期待しています。

地震による瓦の被害について

いろいろな方と話をしていると、瓦は重くて地震で家が倒壊する心配があるという話を聞きます。瓦をおろして、軽い屋根材に葺き替えるという話も時々耳にします。
これはまったくの誤解です。瓦を軽いものに葺き直しても、昔の家で当時の耐震基準で作られた家は耐震性は確保できません。逆に今の家であれば、瓦に充分な耐震性で構造計算をされています。
古い耐震基準で作られた家の耐震性を確保するためには、筋交いを入れたり、壁量を増やすしか方法はないのです。

東日本大震災でも関東地方を中心に多くの屋根瓦が屋根の上で崩れています。しかし、これは重さとは関係のない問題で、留めつけがしっかりしていなかったため、瓦が外れてしまったという問題です。
昔の瓦工事は、その地域ごとに異なり、地震や台風がよく来る地域では厳重な工事がおこなわれ、天災があまり来ない地域では比較的、簡易な工事がおこなれていました。
簡易な工事では台風や地震などで瓦がずれたり、落ちたりする可能性があります。

瓦が重いから危険だというのは、まったくの誤解なので、瓦業界では対処のしようがありませんが、ずれたり、落ちたりするのは瓦業界で防ぐことの出来る問題なので、10年ほど前から、全国的な安全な工事方法の基準を作ろうと取り組み、ガイドライン工法という工事方法を提案してきました。瓦の留めつけの基準を決めた工法です。今回の震災でもガイドライン工法でおこなった屋根についてはほとんど被害が無いか、あっても軽微であるとの報告を聞いています。

多くの方が瓦の屋根の上で外れてずれているのを、重さの問題と混同しているように思います。これらはまったく別の問題です。
訪問販売などによる屋根を軽くしましょうという誘いは、屋根を軽くしたからと安心してしまい、本来おこなわなけらばならない壁の補強などの耐震性の強化をおこなわずに済ませてしまう危険性をはらんでいます。

瓦は耐久性、機能性に大変、優れた屋根材です。愛着を持って長い間使っていただきたいと思います。

愛陶工札幌展示会

昨年に引き続き、6月16日~18日の3日間、札幌駅構内で三州瓦の展示会が、当社も所属する愛知県陶器瓦工業組合によりおこなわれました。
sapporo2011
北海道には瓦があまり使われておらず、瓦を少しでも知ってもらうことを目的とした展示会です。昔の各地で作られていた瓦は凍害の心配がありましたが、三州瓦は様々な試験を経て、北海道の気候でも問題無いことが実証されています。
駅構内ということも有り、多くの方が展示に足を止め、瓦に関心をもっていただきました。
道内でも粘土瓦の工事業者の方が数社あり、瓦工事は本州に比べると、少ないながらも、常時、粘土瓦を使っての屋根工事をされているそうです。
6月16日にはJRタワーホテルにて、耐震性と瓦屋根についての講演等もおこないました。震災での住宅の倒壊は屋根の重さではなく、壁量に注意することが重要であるとの内容でした。

瓦は美観性だけでなく、機能性、耐久性に優れた屋根材であり、北海道でもたくさん使っていただきたいと願っています。