2014年PV展 

2月25日からの3日間、東京ビッグサイトでおこなわれたPV展に行ってまいりました。
昨年は、産業向けの太陽光発電パネルを野立てするための装置が目につきましたが、一転してそうしたものが少なくなっている印象を持ちました。スマートハウス、HEMSに関する展示が増えたように感じました。太陽光発電も売電価格の変更により、産業向けの需要が減ることを予想し、自家消費型の住宅へ市場をシフトしてきているのかもしれません。粘土瓦のマーケットを浸食されることが懸念されます。
今回、三州の粘土瓦産地からも太陽光パネルを屋根に取り付けることに様々な工夫をおこなっている栄信と屋根技術研究所の展示がおこなわれていました。

栄信製太陽光パネル支持瓦

太陽光パネル支持瓦

栄信からは、新製品として、粘土瓦と組み合わせて利用できる金属製の支持瓦が発表されていました。リフォーム等でも安全で簡単に粘土瓦の上に太陽光発電パネルを設置できる工法であり、屋根工事の知識の豊富な栄信ならではの工夫された製品だと思います。
屋根技術研究所からも新商品の太陽光発電パネルの設置金具の展示が行われていていました。撮影禁止とのことで写真は撮れませんでしたが、三州の鬼瓦メーカーである神仲の考案した粘土瓦で作った同質支持瓦と組み合わせて使う金具の展示でした。当社を含め、粘土瓦メーカー各社が神仲の提案に同調し、対応する同質粘土瓦を作成しています。大きく口の空いた瓦を瓦メーカーが作成し、その口の中に納まる取り付け金具などを、屋根技術研究所などのシステム商品を作っている企業に考案してもらおうという取組みです。すでに市場に出回っているものもありますが、屋根技研製のものは独自の特徴を備えた製品でもあり、同質支持瓦の拡販につながることを期待します。

第8回飾り瓦コンクール

第8回飾り瓦コンクールのオープニングが2月19日に行われました。例年は高浜市の瓦美術館で行われていますが、今回は碧南市の市政65周年を記念して、碧南市の藤井達吉現代美術館で、2月19日より2月23日の期間に行われています。

神谷実行委員長

第8回飾り瓦コンクールオープンセレモニー

飾り瓦コンクール展示風景

飾り瓦コンクール展示風景

瓦造りの伝統技術を継承し、発展させていこうというこのコンクールの目的を果たし、鬼師の方のモチベーションにも繋がっているように思います。多くの方に、このコンクールや飾り瓦に関心を持っていただきたいと願います。
碧南市の藤井達吉現代美術館は水族館や歴史のある寺町エリアにも近く、とても興味深い展示を、毎回、行っています。このコンクールに限らず、一度足を運んでいただきたいと思います。当社の玉津浦工場やエスパニカ工場とも近い距離に位置しています。

金箔瓦

しばらく止まっていた中国向けの輸出が再開され、このところ多くの問い合わせをいただいています。尖閣諸島問題の影響があったかどうかわかりませんが、瓦を使っていただくことで、日中、両国の友好と、文化の交流に少しでも貢献できればと願っています。
日本では織田信長が安土城で使ったとされる金箔瓦ですが、中国語圏からの問い合わせは、なかなか成約にいたらないまでも頻繁にあります。
今回、ご成約いただき、出荷待ちの状態のものが、工場に準備されていました。

中国輸出を待つ金箔瓦

金箔を貼った本葺き軒巴

割れてしまった金箔瓦

割れてしまった金箔

瓦の梱包作業中に金箔を貼った瓦がパレットから落ち、一枚割れてしまいました。携わっていた作業員達は大変しょげかえっていました。金箔はとても薄いものであり、金自体の価値より貼る手間賃のほうに費用がかかっています。瓦はお寺向けの特注の軒瓦であり、金箔をしていないものでも決して安いものではないのですが、金箔を貼ったものが割れて使えなくなってしまったことに、金箔をしていない普通の瓦が割れた時には感じない大きな罪の意識を感じてしまうようです。
金の持つ魔力のようなものを痛感しました。
割れた瓦は金としては再生できないため、瓦礫でしかありません。そう自分に言い聞かせないと、割れた瓦のカケラを家に持ち帰りたいという気持ちまで起きてきそうです。

第50期を迎え

 当期で当社は第50期を迎えます。創業は1801年と遡りますが、会社として組織化されて約50年になります。
 この50年間、粘土瓦の需要は日本国内の社会状況、住宅供給量の変動とほぼ同調するように推移してきました。
粘土瓦の高耐久、高断熱などの性能評価により、住宅での採用比率は、多くの低価格なライバル商品が現れるなか、
堅調な状態を続けています。現在、自然エネルギーの導入が国の指導の下に推進され、屋根への太陽光発電パネルの設置も非常に活況を呈した状態にあるように思われますが、粘土瓦はその優れた性能から、太陽光発電パネルとも共存しながら、住宅屋根材の主力製品として、引き続き求め続けられるものであると信じてします。
 日本では、諸外国に比べ、粘土瓦の採用比率が高かったことから、粘土瓦産業の規模も大きく、世界でも南欧地域に次ぐ生産規模を有し、安価な粘土瓦の供給が可能でした。価格の扱いやすさが粘土瓦の需要を支えていた部分もあるように思います。しかしながら、高齢化に伴う住宅供給の減少により、粘土瓦産業全体の規模も縮小しています。粘土瓦の価格や物流体制は現状の生産規模に依存している部分があり、産業規模の縮小は、従来の体制を維持することに対する不安要因となっています。
 当社では、粘土瓦の価格、物流面での扱いやすさの維持、発展が、この国で、今まで通り広く粘土瓦に親しんでいただくための必須の条件であると捉え、当期の方策として、生産ロスの削減、周辺技術の内製化に取組み、その充実に全力を傾けていきたいと考えています。
粘土瓦の良さを、これからも多くの方に実感していただき、粘土瓦の文化をより発展させることができるよう努力してまいりますので、皆様のお支援をよろしくお願いいたします。

第7回飾り瓦コンクール

第7回飾り瓦コンクール

飾り瓦コンクール展示風景

平成25年2月19日より2月24日の間、高浜市の瓦美術館で第7回飾り瓦コンクールが開催されました。
今回は伝統部門とインテリアエクステリア部門に別れ、数多くの作品が出展されました。
回を追うごとに作品のレベルが向上しているように感じます。プロの鬼師の方も、屋根にあげるものと
は違う冒険的な作品に取り組んでいるように思われますし、学生の方々の作品もプロに負けない素晴らしい
ものがたくさん出展されたようです。
非常に興味深い展示会に成長しているように感じます。
来年も多くの方が来場されることを期待しています。