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上海芸術博覧会2015 三州鬼瓦出展

三州の鬼師の方々の協力を得て、11月12日より15日までの間に中国上海で開催された第19回上海芸術博覧会2015という展覧会に出展をおこないました。上海芸術博覧会は中国国内外の画廊や美術商が一堂に会し、美術品を紹介する見本市です。
今回の展示会には三州の手造り鬼師17名の方々に、鬼瓦や飾り瓦を各1点づつ持ち寄ってもらい、その作品を鬼師の方の紹介と共に展示をおこないました。中国の方に、鬼瓦等の伝統的な技術と造形に興味を持ってもらうことによって、日本の粘土瓦やその文化を理解してもらおうという試みです。
上海芸術博覧会丸栄陶業鬼瓦出展ブース

中国から伝わった瓦文化が日本でどのように変化し、現在に受け継がれているかを中国の方々に知ってもらいたい。また、日本人よりも海外の方の方が鬼瓦などを新鮮に感じ、その造形の面白さに日本人以上に関心を抱いていただけるのではないかと期待をして出展をおこないました。
中国の陶芸の歴史は古く、技術的にも大変優れているため、日本の鬼瓦が見劣りしてしまうのではないかと心配していましたが、銀いぶしの独特な色合いや、日本の歴史の中で培われてきた造形は、多くの中国の作品に見劣りすることなく、たくさんの見学者の関心を集めていたように思います。
展示会終了後にも見学者の方から問い合わせの連絡が入ってきているようです。

展示会の開催に伴い、当社の取引先や出展した鬼師の方に参加していただき、展示会の見学を含めた視察旅行をおこないました。当社の製品の納入実績である宜興大覚寺の見学などもおこないました。ご参加いただいた方には感謝申し上げます。
宜興大覚寺

セラミテック2015

ドイツ、ミュンヘンで3年に一度行われる展示会、セラミテックを視察してきました。ドイツでおこなわれているセラミッテクは粘土瓦や煉瓦などの生産設備を展示する展示会です。窯業全般の機械の展示会はイタリアや中国などでも行われおり、東京でも計画があるようですが、粘土瓦にこれほど深く関わっている展示会は、このドイツのセラミッテク以外には無いように思います。かつては日本からもたくさんの粘土瓦関係者が、この展示会が開催されるたびに視察をおこなっていたのですが、海外の粘土瓦産業にあまり新しい技術も生まれないため、この展示会に行ったという話はあまり聞かれなくなりました。当社も現役の者では誰も行ったことがないという状態であり、もしかしたら大きく変化しているのかもしれないという不安から今回の視察をおこないました。
結論から言うと、あまり革新的な技術は見られませんでした。ロボットの導入や、強度の高い耐火物の登場ぐらいです。それでも大変興味深く、意義のある視察ができました。日本の粘土瓦の成形は金型を用いるのに対し、ヨーロッパでは石膏型を使って成形しています。石膏型は耐久性が無く、型の取り換え作業がとても煩雑だと思うのですが、日本のような金型に変える姿勢は無いようです。それにはなにがしかの理由があるように思われます。また、粘土瓦は海外では日本より、より高級品として扱われているため、高級感を出すための施釉の技術は更に進化していたように思います。
今後、住宅市場の縮小に伴い、日本の粘土瓦のマーケットが小さくなっていくと、製造するための技術も日本国内だけに頼っていることができなくなる心配があります。海外の情報も積極的に取り入れていきたいと考えています。

ceramitec2015

第10回飾り瓦コンクール募集開始

三州瓦の恒例行事となってきている飾り瓦コンクールが来年2月16日~21日に高浜やきものの里かわら美術館でおこなわれることが決まりました。作品の募集も10月23日より1月12日の間におこなわれます。今回が10回を数え、記念となるコンクールとして開催したいと考えます。全国の鬼師の方の応募を期待しています。また、学生の方や一般の方からも毎年多くの作品を出展していただいています。ぜひともより多くの方に挑戦していただきたくよろしくお願いいたします。
問い合わせ先
愛知県陶器瓦工業組合内 飾り瓦コンクール事務局
〒447-1323 高浜市田戸町1-1-1 電話 0566-52-1200

第10回飾り瓦コンクール募集要項

第9回飾り瓦コンクール募集開始

 第9回飾り瓦コンクールの募集が開始されます。
 鬼師の方の技術継承、粘土瓦デザインの発展を目的とした飾り瓦コンクールも高浜市のかわら美術館、碧南市の藤井達吉美術館いずれかの美術館での開催を重ね、次回で9回を数えます。毎回、とても興味深い作品が応募されています。粘土瓦もシンプルさがもてはやされている今日、私達、業界の人間にとっても粘土瓦の魅力を見直す、とても良い刺激になっているように感じています。
 応募が10月24日より来年1月23日の期間でおこなわれます。経験の無い方にも、粘土の発送や、焼成の代行をおこなっています。伝統的な鬼師の方の技術と共に、現代的なデザインも評価されていますので、全国の鬼師の方を始め、多くの方に応募していただきたくお願いいたします。

第9回飾り瓦コンクール募集要項

第9回飾り瓦コンクール

 応募作品の展示は来年、3月10日より15日の間、高浜市やきものの里かわら美術館で開催される予定です。ぜひ多くの方に見学に来ていただきたくお願い申し上げます。

2011年九州丸栄会研修旅行

 九州の当社取引先で組織していただいている九州丸栄会の研修旅行がおこなわれました。世界遺産を見ようという企画でおこなわれていますが、国内の一泊旅行で、行きやすい世界遺産には行きつくしてしまってきており、数年前の奈良の繰り返しになりますが、奈良と京都に行ってきました。

還元瓦が使われている平城宮

還元瓦が使われている平城宮

 1日目は、奈良で、唐招提寺、平城京跡、東大寺を見学しました。
唐招提寺、平城宮共に、屋根工事が最近おこなわれたため、瓦を見学しようという目的でした。どちらの建物も還元瓦が使われています。いぶし瓦は安土時代以降のものだという説があるため、それ以前の瓦は還元瓦であったのだろうということで、還元瓦になったのものと思われます。
 当社でも「黒いぶし」や「薄墨」という色名で商品化しています。
最近では日本より、中国語圏での問い合わせが多く、台湾や中国などの国の景観への関心の高さに、日本の方が景観に対する意識が低いように思われ、羨ましさを感じます。

清水寺を背景に記念撮影
清水寺を背景に記念撮影

 2日目は、京都に移動し、清水寺、御所、南禅寺、東本願寺を見学しました。
瓦屋根は普段、見慣れていますが、清水寺、御所のような檜皮葺きの屋根を見る機会は少なく、とても興味深い体験をすることができました。

さすがに奈良、京都は見所があり、何度来ても飽きることがないことを再度、実感しました。