セラミテック2015

ドイツ、ミュンヘンで3年に一度行われる展示会、セラミテックを視察してきました。ドイツでおこなわれているセラミッテクは粘土瓦や煉瓦などの生産設備を展示する展示会です。窯業全般の機械の展示会はイタリアや中国などでも行われおり、東京でも計画があるようですが、粘土瓦にこれほど深く関わっている展示会は、このドイツのセラミッテク以外には無いように思います。かつては日本からもたくさんの粘土瓦関係者が、この展示会が開催されるたびに視察をおこなっていたのですが、海外の粘土瓦産業にあまり新しい技術も生まれないため、この展示会に行ったという話はあまり聞かれなくなりました。当社も現役の者では誰も行ったことがないという状態であり、もしかしたら大きく変化しているのかもしれないという不安から今回の視察をおこないました。
結論から言うと、あまり革新的な技術は見られませんでした。ロボットの導入や、強度の高い耐火物の登場ぐらいです。それでも大変興味深く、意義のある視察ができました。日本の粘土瓦の成形は金型を用いるのに対し、ヨーロッパでは石膏型を使って成形しています。石膏型は耐久性が無く、型の取り換え作業がとても煩雑だと思うのですが、日本のような金型に変える姿勢は無いようです。それにはなにがしかの理由があるように思われます。また、粘土瓦は海外では日本より、より高級品として扱われているため、高級感を出すための施釉の技術は更に進化していたように思います。
今後、住宅市場の縮小に伴い、日本の粘土瓦のマーケットが小さくなっていくと、製造するための技術も日本国内だけに頼っていることができなくなる心配があります。海外の情報も積極的に取り入れていきたいと考えています。

ceramitec2015