2013 年 5 月 のアーカイブ

金箔瓦

しばらく止まっていた中国向けの輸出が再開され、このところ多くの問い合わせをいただいています。尖閣諸島問題の影響があったかどうかわかりませんが、瓦を使っていただくことで、日中、両国の友好と、文化の交流に少しでも貢献できればと願っています。
日本では織田信長が安土城で使ったとされる金箔瓦ですが、中国語圏からの問い合わせは、なかなか成約にいたらないまでも頻繁にあります。
今回、ご成約いただき、出荷待ちの状態のものが、工場に準備されていました。

中国輸出を待つ金箔瓦

金箔を貼った本葺き軒巴

割れてしまった金箔瓦

割れてしまった金箔

瓦の梱包作業中に金箔を貼った瓦がパレットから落ち、一枚割れてしまいました。携わっていた作業員達は大変しょげかえっていました。金箔はとても薄いものであり、金自体の価値より貼る手間賃のほうに費用がかかっています。瓦はお寺向けの特注の軒瓦であり、金箔をしていないものでも決して安いものではないのですが、金箔を貼ったものが割れて使えなくなってしまったことに、金箔をしていない普通の瓦が割れた時には感じない大きな罪の意識を感じてしまうようです。
金の持つ魔力のようなものを痛感しました。
割れた瓦は金としては再生できないため、瓦礫でしかありません。そう自分に言い聞かせないと、割れた瓦のカケラを家に持ち帰りたいという気持ちまで起きてきそうです。