2009 年 7 月 のアーカイブ

いぶし瓦品質向上

日本の伝統的な建築素材であるいぶし瓦は、当初は銀色のいぶし色をしていますが、屋根の上で年月を経る間に次第に黒ずんだ色合いに変色していきます。
いぶし瓦は黒ずんでこそ、経年の美しさを表現すると考えられ、最初から黒いものを欲しいとの問い合わせもあり、特殊な製造方法をおこなって、そのような要望にも対応させていただいていますが、一般的ないぶし瓦の場合は、できるだけ黒く変色するのが遅くなるように製造上の努力をしています。
しかし、要因が数多く考えられ、施工された現場の条件なども要因として挙げられるため、完全に解決はできず、施工された現場や生産品によっては黒ずむのに時間的な差が発生しているのが実状です。
当社では以前から、いぶし瓦の品質向上に取り組んでおり、本年春頃より、いぶし瓦の生産に新しい技術を導入しました。

改善後の剥離状況 従来より剥離程度が減少している。

改善後の剥離状況 従来より剥離程度が減少している。

いぶし瓦に粘着テープを貼って、粘着テープを剥がすといぶしの皮膜が一緒に剥がれてしまいます。上写真は新しく導入した技術で生産したいぶし瓦です。従来のもの(下写真)に比べ、いぶしの皮膜の剥がれる量が減少しています。

改善前の剥離状況。

改善前の剥離状況。

いぶしの皮膜の剥離しやすさは、変色の要因の一部でしかなく、これで完全なものになったということではありませんが、条件は良くなっていると考えています。改善前のものには写真上部に成型時についた吸着の跡が丸く表れていますが、改善後のものについては、この吸着の跡も目立たないものになっています。剥離の少なさや、吸着跡の目立ちにくさについては、現在どのメーカーのものより良いレベルにあると考えています。

カパラスKS40新色伝統色赤陶物件

カパラスKS40の新色「伝統色シリーズ」の赤陶を使用していただいた物件写真です。
カパラスの「伝統色シリーズ」は洋風一辺倒の粘土瓦で、いぶし瓦以外の和風の色彩を表現しようとして製品化したものです。

カパラス赤陶物件1

赤陶色は昭和30年代以前に主流であった塩焼瓦や、石州産地で生産されている来待瓦などの赤瓦とよばれる瓦の味わいを再現しようとして出した色合いです。大甕や土管などにも共通する色合いは懐かしさを感じさせてくれるように思います。

赤陶物件写真2

一色町 三水亭 カパラス銀いぶし

愛知県一色町の鰻料理店三水亭さんにカパラスKS40、KJ40の銀いぶし色を使用していただきました。

三水亭1

三水亭2

和瓦のように棟にのし瓦を積んだ工法で、洋瓦として販売させていただいているカパラスですが、十分和風に見えますし、和瓦より軽快な印象となっているように思います。
和瓦も住宅の洋風化に伴い、使用が減ってきています。いかに現代的な和のテイストに粘土瓦を適応させていくかが課題であると考えています。

全国一を誇る鰻産地、愛知県一色町の鰻料理店であり、まさに本場の味を一色町に行った時には体験したいと思います。

三水亭 
愛知県幡豆郡一色町大字坂田新田字西江95-10
電話 0563-72-8817
http://www.mikawasuisankakou.jp/sansuitei/